メルセデス・マイバッハS600(FR/7AT)【試乗記】 “究極”の再定義 |
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錯覚に溺れそうになると……
「S600ロング」のホイールベースをさらに20cm延ばしたマイバッハS600は、現行Sクラスで採用されて世界を驚かせた「マジックボディーコントロール」を装備している。カメラで前方の路面の凸凹をとらえ、電子制御の足まわりがその凸凹に応じてダンピングと車高を変えることで姿勢を完璧にフラットに保つシステムである。マイバッハS600のホイールベースは3365mmに達する。前後の車軸の間に、「ホンダS660」がもうちょっとで入る。一般にホイールベースは長いほど、乗り心地はよくなる。そこにマジックボディーコントロールが付加されている。 後席重視のショーファードリブンだから、ドライバーは比較的前方に座っている感覚がある。後ろを振り向くと、その感覚はいや増す。ところが、ボディーの姿勢があくまでフラットなせいか、やがてそのことを忘れる。コーナーでステアリングを切ると、ボディーはロールしていないのに、シートの横Gのかかる側のサポート部分がグググッとせり出すことで錯覚する。いかにも曲がっている感がある。町中で交差点を曲がっているときでさえ、「ドライビングダイナミックシート」はものすごくロールしているかのように思わせる。私が乗っているのは、ディズニーランドの「スター・ツアーズ」みたいなモノか……。 「スター・ツアーズ」は宇宙空間を猛烈なスピードで飛び回る(細かいことをいえば、飛び出す前にもハラハラしますが)、そういう映像を映し出した巨大なスクリーンを、その映像と連動してガタゴト動くシートに座って観ることによって、あたかもスタースピーダー3000に乗っているがごときの臨場感を味わわせるアトラクションである。 メルセデス・マイバッハS600は、2390kgという、全長の割には軽いというべき、とはいえ絶対的にはたいへん重い車重の物体を猛烈な速度で走らせながら、あたかも止まっているかのようにドライバーを錯覚させる。さらに凝ったことに、ホントに錯覚させるとマズイので、これは夢の中の出来事ではなくてリアルなのですよ、ということを、ショーファーがステアリングを切るたびにシートバックのサポート部分のどちらかで彼の背中をそっと押して知らせるのである。 試乗車にはシート表皮がセミアニリンレザーとなる「designoスタイルパッケージ」が装着されている。旋回時に自動でシートサポートが強まる「ドライビングダイナミックシート」が標準で備わるほか、一部のSクラスと同様、ホットストーン式マッサージ機能が前席および後席についている。 拡大 後席の足元は「Sクラス」のロングより16cm長くなっている。ただし、エグゼクティブシートがフルフラットになるほど広くはない。背もたれの最大傾斜角は43.5度。後席の乗員はリアドア開口部より後方に座るので、Cピラーによって“やんごとなきお顔”を世間さまにさらさずに済む。 拡大 「リアエンターテインメントシステム」も標準装備。セットオプションの「ファーストクラスパッケージ」を選択すると格納式テーブルなどが追加される。 拡大 銀のシャンパングラスも「ファーストクラスパッケージ」に含まれる。左右後席間に専用のホルダーが用意されている。 拡大 後席のセンターコンソールにはグラスの“専用台座”があり、走行中に倒れぬよう、ツメで固定できるようになっている。 拡大 |
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